バカラのマーチンゲール法は、負けたら次の賭け金を2倍にし、勝ったら1単位に戻す倍々の賭け方です。1サイクルが勝つたびにちょうど1単位プラスになるため、連勝しているように見えますが、連敗が続くと資金が尽きます。ここではコイン投げの一般論ではなく、バカラの実際の数字で計算します。タイは賭け金が戻って段階は変わらず、バンカーの勝ちはコミッション5%のため0.95しか払われません。確率は8デッキで、タイを除くとバンカー50.68%、プレイヤー49.32%です(バカラの確率と控除率)。
1単位1,000円、バンカーに賭けた場合です。
| 段 | 賭け金 | 負けたときの累計投入 | 勝ったときのサイクル収支(バンカー) | プレイヤー |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 1,000円 | 1,000円 | +950円 | +1,000円 |
| 2 | 2,000円 | 3,000円 | +900円 | +1,000円 |
| 3 | 4,000円 | 7,000円 | +800円 | +1,000円 |
| 4 | 8,000円 | 15,000円 | +600円 | +1,000円 |
| 5 | 16,000円 | 31,000円 | +200円 | +1,000円 |
| 6 | 32,000円 | 63,000円 | −600円 | +1,000円 |
| 7 | 64,000円 | 127,000円 | −2,200円 | +1,000円 |
注目は6段目です。バンカーに5連敗してから6回目でやっと勝っても、コミッションのせいでサイクルは600円のマイナスです。プレイヤーなら毎段+1単位ですが、控除率は1.24%とバンカー(1.06%)より高くなります。
バンカーに賭けるとタイを除いた1ゲームで負ける確率は49.32%。n連敗の確率は0.4932のn乗です。
| 段数の上限 | 必要資金(単位) | 1サイクルの破綻確率 | 目安 | 破綻時の損失 |
|---|---|---|---|---|
| 5段 | 31 | 2.92% | 34サイクルに1回 | 31単位 |
| 6段 | 63 | 1.44% | 70サイクルに1回 | 63単位 |
| 7段 | 127 | 0.710% | 141サイクルに1回 | 127単位 |
| 8段 | 255 | 0.350% | 286サイクルに1回 | 255単位 |
| 10段 | 1,023 | 0.085% | 1,175サイクルに1回 | 1,023単位 |
段を1つ増やすと破綻確率は半分、損失は2倍になるので、平均は動きません。さらにテーブルの上限があります。例えば最小1,000円・最大6万円のテーブルでは、7段目の64,000円が置けないため、手持ち資金が十分でも実質6段が上限になり、破綻は70サイクルに1回の頻度になります。
段数を固定し、+10単位に届いたら終了、はしごが尽きても終了とした場合の正確な結果です(バンカー)。
| 設定 | 目標に届く確率 | 最終結果の平均 |
|---|---|---|
| 5段・目標+10 | 70.27% | −0.87単位 |
| 6段・目標+10 | 83.76% | −1.11単位 |
| 7段・目標+5 | 95.43% | −0.93単位 |
| 7段・目標+10 | 91.45% | −1.32単位 |
| 7段・目標+20 | 83.91% | −2.13単位 |
| 10段・目標+10 | 98.84% | −1.90単位 |
2列目だけ見ると、100回中91回は目標に届き優秀に見えます。3列目の平均はマイナスです。届かない8.55%で約127単位を一度に失うからです。段数を増やすほど「成功率」は上がり、平均は悪くなります。小さな勝ちを頻繁に、大きな負けをまれに、というのがこの方法の正体です。
どの賭けも控除率1.0579%(タイ除外で1.1691%)のままです。7段のバンカーは1サイクルで平均6.72単位を賭け、期待損失は0.0786単位で、投入額のちょうど1.1691%です。賭ける総額が増える分、期待損失の合計は大きくなります。
80ゲームのシュー(有効な勝負は約72回)でバンカー側が5連敗以上する確率は67.1%、7連敗以上は21.9%、8連敗以上は11.2%。10シュー続けると7連敗以上が一度は出る確率は92.9%です。連敗は珍しくありません。実際の連続の長さはバカラのリアルタイム記録や無料のバカラ罫線アプリで確認できます。
13種類の賭け方、14種類のシグナル、単位・目標・損切り・上限の組み合わせ3,810設定を実際のシューで検証しました。6,000シューで利益が出たのは59設定でしたが、続く10,000シューと120,825シューでは1つも残りませんでした。マーチンゲール系は1日の目標を80〜90%達成する一方、10〜30%の日に資金の50〜100%を失い、30日間の中央値は0.00です。他の賭け方との比較はバカラの必勝法は存在する?をご覧ください。
バカラでマーチンゲール法は有効? ほとんどのセッションで少額勝ち、まれに大きく負けます。長期の平均はバンカーへの賭け金の約1.06%の損失です。
必要資金は? 7段で基本賭け金の127倍、10段で1,023倍。テーブル上限が先に来ることもあります。
タイが出たら? 賭け金は戻り、同じ段のままです。
数字は8デッキの正確な確率に基づき、タイは返金、各ゲームは独立として計算。日本国内からのオンラインカジノの利用は違法です。20歳以上・情報提供のみ。